「歴史から姿を消した生地の復活に挑戦する 1号帆布再生プロジェクト」

 かつて岡山県倉敷市の生地メーカーにおいて、国内で唯一生産されていた極厚綿織物【1号帆布】。
2023年1月に当該生地メーカーの廃業とともに歴史から姿を消した1号帆布を更に進化させ、復活させる取り組みに株式会社PESS(兵庫県西宮市)が挑戦します。

【1号帆布とは】1号帆布は旧JIS規格が定める基準の中で最も分厚く硬い帆布の事です。
主に産業用資材に使用されてきた生地で、堅牢すぎる作りのために、合理的なものづくりのために開発された最新の織機では織ることが出来ず、旧式の織機の劣化とともに生産が終了しました。
また、硬すぎるため加工にも不向きで、一般消費者が手にすることはほとんどない、幻の生地です。


【なぜ㈱PESSが1号帆布の再生に挑むのか】
倉敷の生地メーカーが廃業前に最後に持っていた1号帆布を使いトートバッグを商品化をしたのが弊社でした。
バッグのハンドル部分で逆立ちをするほど硬くて重い、唯一無二のバッグを企画し販売したところ、販売当日に完売するほどの大ヒット商品になりました。
ですが、その時に感じたのはヒット商品を生み出した喜びではなく『なぜこんな魅力的な生地が歴史から姿を消さなければいけなかったのか』という後悔の念ばかり。
思いがけず歴史の証人となってしまって以来、何とか1号帆布を再生できないかと画策してきた中で、滋賀県高島市にある機屋さんと出会えたことから、多くの方に作り込まれた生地の魅力を知っていただきたいとの想いから今回の再生プロジェクトを進めるに至りました。


【1号帆布がさらに進化して蘇る】
従来の1号帆布は10号という細い糸を縦に7本、横に8本撚り合わせた糸で高密度に織られており、まるで板のように固い生地です。
それに対し、今回復活させる生地は縦横ともに9本の10号単糸を使い、少し甘めに織り上げることで、従来の1号帆布よりも分厚く、それでいて柔軟で肌なじみの良い生地を目指します。
帆布を含む綿織物の歴史上ないほどの厚みを持たせながら、しなやかで実用的な生地に進化させることで、多くの消費者の手に触れていただけるような商品を作りたいと考えています。


【視聴者にとってどんなメリットがあるのか】

番組を通じて、視聴者は1号帆布復活に関する包括的な情報を得ることができます。製造過程やその裏側、生産者の想いに関する深い洞察を提供し、視聴者が日本のものづくりの奥深さを理解するための手助けをします。
また、新たに開発した生地を使いトートバッグを販売するため、放送時期を合わせて頂く事で消費者の方にも番組で紹介された商品を購入頂く事ができます。
今回の1号帆布再生に向けた取り組みは、視聴者に対して日本各地の手仕事を中心としたものづくりの確かな技術を再認識してもらえる機会になりえます。


【取材する場所と人はどこなのか】
取材は、生地を製造している滋賀県高島市の機屋で行う予定です。工場内の取材では、お話しできる所までの製造工程を解説し、その地域で長く織物の製造にかかわる専門家からも情報を得る予定です。
さらに、弊社代表取締役である中川博文にインタビューを行い、生地の開発背景にある意図やビジョン、日本のものづくりに対する想いについて詳しく話すことも可能です。また、番組内では、生地を使ってバッグを作る兵庫県豊岡市のメーカーでもインタビューを行い、視聴者に製品の魅力を多角的な視点から伝えます。
番組を通じて、視聴者にとって有益で魅力的な情報を提供し、1号帆布トートバッグの革新性と持続可能性を強調し、サステナビリティとファッションの融合を探求します。

会社名       :株式会社PESS
住所          :兵庫県西宮市甲子園三番町8-3
担当者名   :代表取締役 中川 博文
電話番号    :090-9093-2396
メールアドレス  :info@pess.co.jp
ホームページ  :https://pess.co.jp/

TOP